「37℃」だけでは正常体温・安全とは言えない
人間の身体は、恒温状態で生命の「安全と健康」が守られています。
しかし、恒温状態とは何か、その定義についての詳しい報告は見られません。
人間の体温(脳)は自律神経系(交感・副交感)によって37℃に調節されています。
医学は37℃を正常体温・安全と考えていますが、そこに落とし穴があるのです。
37℃は異常体温(低体温・高体温)ではない事を意味するだけで、人間にとって安全で健康な状態とは言えない “怖い一面”を持っているのです。
例えば、生後5時間目頃の新生児の中枢体温(脳)が37℃で正常体温であったとしても、足底部の末梢体温は30℃以下の場合があります。
これが所謂、新生児の冷え性で持続的な末梢血管収縮(交感神経優位)が特長です。
一方、赤ちゃんに帽子・靴下・衣服を着せ過ぎると衣服内の環境温度が徐々に上昇し、足底部の末梢体温は中枢体温と同じ37℃になり末梢血管は拡張(副交感神経優位)しっぱなしの状態が持続します。
睡眠中の赤ちゃんが、中枢体温(脳)・末梢体温(足)・衣服内温度が同じ37℃になった時が生命にとって最も危険な状態(衣服内熱中症)です。
暑い布団の中では赤ちゃんは熱産生を必要としないために筋肉は弛緩し呼吸運動が抑制されます。
さらに自律神経は呼吸循環の調節より体温調節(放熱促進⇒末梢血管拡張)を優先するためにアドレナリン(血管収縮ホルモン)の分泌が抑制され、心機能に異常を来します。
乳幼児突然死症候群(SIDS)は原因不明の病気と考えられていますが、実は病気ではなく、着せ過ぎなどによる高体温を防ぐための体温調節機構(末梢血管拡張+産熱抑制)によって引き起こされた事故なのです。(SIDSはうつ熱時の産熱抑制が原因、LISA 体温のバイオロジー 2005年5月 監修 山蔭道明)
この様に、中枢体温が37℃であっても、体温調節のための持続的な末梢血管収縮(冷え性)、持続的な末梢血管拡張が人間の呼吸循環・消化管・肝臓・腎臓・子宮などに害を及ぼすのです。
つまり、人間は37℃だけでは生命に安全な「恒温状態」とは言えないのです。
赤ちゃん(大人)の末梢血管収縮が持続(慢性化)すると病気をつくり、末梢血管拡張が持続すると突然死を引き起こすのです。


